この記事では「賃貸でペットと暮らしたい!」と言う方向けに、
・ペット飼育可能物件とは? ・ペット飼育に関する注意点 ・審査に影響はある? ・ペットを飼育する場合の契約費用は? ・物件探しのコツやポイント
といった内容で記載していきます!
ペット飼育が可能な物件とは?
ペット可能な物件は全体の2割程度?!
東京都の賃貸物件の表示件数 | 1,376,134件 |
「ペット相談」に該当する物件の表示件数 | 310,827件 |
ペット相談に該当する」物件の割合 | 約22.6% |
suumoで「ペット相談」という条件に合致する物件は全体の約22.6%でした。
こちらは東京都のデータとなっており、地方ではもう少し低いとされております。
そのため、ペット飼育者にとって物件探しは大変なイベントとなることが多いです!
物件の種類
「ペット可」「ペット相談可能」「犬のみ」「猫のみ」など、細かい決まりのある物件も多い!
「ペット可」と「ペット相談可能」の違い
正直なところ、明確な違いはありません!
飼育の可否について、「ペット相談可能」の方が「ペット可」よりもオーナー判断による部分が大きく、ペットによって断られる可能性が少し上がる…?くらいのイメージです。
ただ、「ペット可」であっても、「●●kg以上はNG」などの条件は物件によって異なるため、どちらにしてもしっかり条件を確認して物件を探すことが重要となります。
なぜ「犬のみ」「猫のみ」なの?
飼育可否の条件の中で特に多いのが「犬のみ」や「猫のみ」のいった、種類を制限される場合です。
一般的に、犬の場合は「鳴き声」や「糞・尿」、猫の場合は「ニオイ」や「キズ」を懸念しているオーナーが多く、お部屋の損耗や近隣トラブルを考慮して制限しています。
【犬の場合】サイズの制限に注意しよう!
犬の場合は、サイズによって飼育が制限されることが多くあります。
小型犬が最も許容されやすく、中型犬以上は狭き門となります。
理由は吠える場合の声のサイズの違いや足音の違いです。
【ペット】に含まれる動物は?
ペット可物件の最大論争です(笑)
ここが曖昧だから、黙って飼育してしまう飼い主さんが多いのだと思います。。
ウサギ・ハムスター・爬虫類・熱帯魚・鳥は含まれる?
この質問、めちゃくちゃ受けます!
「全く鳴かない・走り回らない・小規模」ということで、ペット不可物件で買ってもいい動物は何かとういう問題です。
結論、基本的には全てダメです!
なぜかというと、どの動物にしても人間が住むこととは別のトラブルの発生要因となるからです。
例えば
ウサギやハムスター、鳥や爬虫類【脱走!!】
熱帯魚の水槽が傾いたり倒れたりしたことによる【水漏れ!!】
などが当たります。
仲介業者・管理会社に確認しよう!
基本的には全てダメ!
ということは例外があります!!
その例外とは、オーナーから承諾をもらっている場合です。
実際に、ペット不可物件でも「爬虫類ならOKですよ」、「鳥はご自由に」など交渉次第で承諾をもらえた実績は多数あります。
ペット飼育に関する注意点
飼っている状態で部屋探しをする場合
すでにペットを飼っていて、これからお引越し先を探す場合は比較的シンプルです。
条件に合う物件を探し、必要を提出して契約しましょう。
提出すべき書類をチェック
- ペットの写真
- ワクチン接種証明
- 犬鑑札と狂犬病予防注射済証
- その他、規約や承諾書など
ペット飼育をする場合、提出する書類や守らなければいけないルールがたくさんあります。
病気予防や健康状態の確認はもちろんですが、近隣住民とのトラブルなどを未然に防ぐためのルールがマンションや管理会社で定められているため、その条件を承諾した上で入居することが大切になります。
住んでからペットを飼う場合
初めてペットを受け入れる場合や、これから受け入れたいと言う方は今のお部屋で飼育可能か、などしっかりと事前確認が必要となります。確認項目をチェックしましょう!
飼育条件を確認
ペットを受け入れる前に、種類・サイズ・規約など、マンションごとに定められた飼育可能条件を達成しているかを確認しましょう。
そもそも受け入れたいペットとマンションの受入条件が合致しなければ断られてしまいますので注意してください。
飼育開始時の費用を確認
ペット礼金や敷金の積増し、清掃料の増額など、ペットを飼育することで発生する費用があることが一般的です。
そのため、飼育の許可を得る場合、その費用も同時に支払う必要があることを念頭に置いてペットとの共生をスタートしましょう!
【必須】事前申告
飼育条件・費用が確認できたら、管理会社やオーナーへ【受け入れるよりも前に申告】しましょう!
受け入れよりも前に【事前申告】することは非常に大事です。
自分がオーナーだったとして、
「入居者が勝手にペット飼育していた…」
と知ったらどう感じるでしょうか?
「ルール違反だ」とか、「信用できない」と感じるはずです。
賃貸物件は契約の上に成り立っていますので、「ルール違反 = 違約金」、「信用できない = 契約解除」となってしまうのです。
これは決して大袈裟な脅しではなく、リアルな契約の内容です!
ペット飼育することで審査に影響は?
通常の審査 + ペットの審査
通常の賃貸物件の入居審査とは別に、ペットの審査が発生するケースがあります。
こちらの提出書類をもとに、飼育することが問題ないかという判断がなされるのが一般的ですが、中には【ペット面談】を行う物件などもあります。
【ペット面談】では、申請内容と相違がないか、目視でチェックしているほか、無駄吠えをしないかなどを確認しているようです。
参考記事:賃貸物件の一般的な初期費用はこちら
多頭飼いやブリーダーなど、目的による判断
一般的に1頭〜2頭の間で許可されることが多いペット可物件ですが、その域を越える複数飼いや、いわゆる「多頭飼い」など、飼育数が多くなると断られてしまう可能性が上がります。
また、仮に飼育数が少なくても、ブリーダー業として飼育する動物が入れ替わる場合なども断られるケースが多く見られます。
ペットを飼育する場合の契約費用は?
ペットを飼育する場合に発生する費用の種類
ペット飼育の場合に発生する費用一覧です。
もちろん全てかかるわけではないのでご安心ください!
- ペット敷金【返却あり】
- ペット礼金【返却なし】
- 敷引き追加【返却なし】
- ペット消臭(消毒)料
- 家賃や管理費(共益費)の増額
- その他費用
ペット飼育時の費用の相場は?
費用項目 | 金額の相場 |
---|---|
ペット敷金【返却あり】 | 賃料の1ヶ月分 |
ペット礼金【返却なし】 | 賃料の1ヶ月分 |
敷引き追加【返却なし】 | 賃料の1ヶ月分 |
ペット消臭(消毒)料 | 物件によって異なる |
家賃や管理費(共益費)の増額 | 月額1,000〜2,000円程度 |
通常の初期費用+賃料1ヶ月分くらいを目安に考えておくのが良いかと思います!
物件探しのコツやポイント
物件設備をチェック
ペット飼育をしている方ならわかるかと思いますが、必須の設備などはないと思います。
ただ、あると便利な設備はあると思いますので、チェックしましょう!
建物自体の設備
ペット専用の足洗い場
グルーミングルーム
ドッグラン
お部屋内の設備
ドッグフェンス
ペット専用くぐり戸
キャットウォーク
周辺設備をチェック!
お散歩ルート・公園はあるか
犬を飼育する場合は公園などが近くにあるかチェックしましょう!
近くに犬がOKで少し広めな公園などがあれば【犬友(いぬとも)】ができる可能性が高いです。
おすすめの病院やサロンを教えてもらったり、近くのグルメ情報で飼い主同士盛り上がるのはもちろん、犬にとっても社交性を身につける絶好の場となります。
動物病院はあるか
万が一の時、すぐに行ける場所に動物病院があることが重要です。
特に都心で自家用車を持たない方などは、徒歩圏内にあったり、タクシーがすぐ手配出来る場所に物件があるかなど、病院へのアクセスに配慮して物件を選びましょう!
トリミングやペット用品施設はあるか
ペット用品店やトリミング施設が近くにあると非常に便利!
今はネットでなんでも購入できるため、病院ほどではないですがあると便利な施設としてチェックしておきましょう!
勝手に飼うのはダメ、ゼッタイ!!
最後に、ペットを飼う上で賃貸物件で最もやってはいけないことをお伝えします。
それは、
オーナーや管理会社に黙って、勝手に飼育をすること
これだけは本当にやらないでください。。
ペット礼金の1ヶ月がもったいないから…とやってしまって、万が一バレた場合、契約解除になるだけでなく、違約金などが発生するケースがあります。
私の知っている限りでは、20万円の違約金が発生すると記載された契約書がありました。バレたら20万円を支払って、その後は契約を解除されて退去です。。
絶対にダメです!
そして、その余裕がないのであればそもそもペットは飼育しないことを推奨いたします。
私もペット飼っております。ペット飼育仲間として、何かご相談があればお任せください!