敷金・礼金っていったい何者…?
賃貸物件の契約時に必ずといっていいほど名前を耳にする初期費用の一つ【敷金・礼金】
まずはそれぞれ、どんなものなのか理解していきましょう!
敷金とは
敷金はどんなお金?
敷金とは、ズバリ!【大家さんに預けるお金】のこと!
いわゆる「担保」のようなもので、何事もなければ退去時にそのまま返還されるお金のことです。
逆に言えば何事かがあれば、敷金は一部もしくは全額が返還されなくなります。
「何事か」には下記のようなものが含まれます。
- 家賃の未払い(滞納家賃があるとき)
- ハウスクリーニング以外の清掃費用
- その他入居者が払うべき費用があるとき
敷金はどれくらいかかるの?
相場は賃料(※)の0ヶ月〜2ヶ月です!
物件によって異なるため、決まった金額ではないのと、自分で払うかどうかを選ぶことはできません。
(※)家賃とは、管理費などを抜いた賃料のこと。
(例)賃料:50,000円、管理費:5,000円、町内会費:300円、敷金:1ヶ月分
→この場合、敷金は【50,000円】となります。
礼金とは
礼金はどんなお金?
礼金とは、ズバリ!【大家さんに支払うお礼金】のこと!
「お礼」と言うともらえるのかな?と期待してしまいますが、残念ながら逆。
敷金とは違い、退去時には返ってこない費用となります。
礼金はどれくらいかかるの?
礼金の相場は賃料の0〜2ヶ月分が一般的です。
新築物件やハイグレード物件、強気のオーナーさんの物件の場合は高くなるケースが見られます。
地域によっても相場が変わる傾向があり、首都圏では礼金があること一般的で抵抗のない方が多いですが、地方では礼金が無い物件が多く、礼金のある物件が珍しい地域もあります。
ここまでのまとめ【敷金・礼金とは?】
敷金 | 礼金 |
---|---|
預け金 退去時に返却される 修繕費用に充当される | お礼金 退去時には返却されない 他の名目には充当されない |
敷金・礼金が無料の物件はある?
もちろんあります!
suumoで検索してみたところ、東京都23区の物件表示件数は「1,142,331件」
敷金がない物件は、「393,405件(約34.4%)」
礼金がない物件は、「523,337件(約45.8%)」
敷金礼金がない物件は、「228,250件(約20%)」
※2023.2.25現在の数値で、実際の空室数ではなく、あくまでsuumoでの検索結果の表示数
敷金礼金無料の物件のメリットやデメリットは?
誰だって初期費用が安い方がいい!でも…安いものにはデメリットが気になる方も多いはず!
メリット・デメリットをまとめました。
メリット
- 初期費用が安い
- 浮いたお金を家具家電などの費用に充てられる
なんと言っても「初期費用が安くなること!」これが最大のメリットとなります。
何かとお金のかかる引越しで、出費が抑えられるのは激アツです!
デメリット
正直、あまりありません!
預け金もお礼金も無しでOKなら、それに越したことはありません!
ですが、下記の注意点があるかと思います!
- 「敷金礼金なし」の物件に絞って探すと物件の選択肢が減る
- 築年数や駅からの徒歩距離など、物件の条件面が悪くなる可能性がある
(入居に困っている物件の可能性もあるため) - 解約時の違約金に注意する必要がある
(初期費用は安いが短期解約の場合は違約金が高くなることも…慎重に物件選びをしましょう)
ここまでのまとめ【敷金礼金無料の物件のメリットやデメリットは?】
初期費用が安くなるためメリットは大きい!
デメリットは特にないが、敷金礼金無料の物件だけに絞ると選択肢が大幅に減る!
いかがでしたでしょうか?
ちなみに、筆者個人的におすすめなのは敷金はあっても礼金の無い物件!
選択肢を極力残しつつ、余計な費用はかけない。そんなイメージです。
不動産会社の担当に伝える場合は、「できれば敷金礼金なし、いい物件があれば敷金はOK」と伝えてもらえればわかりやすいかもしれないですね!