「お部屋探しはいつからするべき…?」
お客様からよくいただくご質問ですが、本日はそちらにお応えしていきたいと思います!
解説の前に結論から申しますと、
【お客様の求めるものによって全然違うので自分に合った方法を!】
というのが答えになってしまいます。
「適当なことを…」とか、「その方法がわからないのだけど…」と思われるかもしれないので
これからしっかり解説していきます!
この記事を読むことで、いつから・どういう探し方でお部屋探しを始めるかがわかるようになります!
お部屋探しの流れ
まずは「お部屋探しの大まかな流れ」を押さえましょう!
- 気になる物件の目星をつける
- 内見
- 入居申込・入居審査
- 契約
- 鍵の受け取り
ザッと上記のような流れでお部屋探しをすることになります。
各段階でのスケジュール
- 気になる物件の目星をつける
所要期間:この記事の本題!!なので後ほど。 - 内見
所要期間:数日〜1週間以内
気になる物件は空いているうちにすぐ内見!これが鉄則。
不動産は一点物・水物のため、無くなってしまうと同じ物は手に入らないです。
「とりあえず見に行く」という感覚ではなく、「良いと思っている物件の確認」としていくことが大切です。 - 入居申込・入居審査
所要期間:3日〜1週間程度
※状況により大きく変化します。 - 契約
所要期間:1週間〜2週間程度 - 鍵の受け取り
所要期間:(入居申込から)2週間〜1ヶ月程度
ここまでのまとめ
スケジュールを考慮して、入居までの逆算で考える場合、
お部屋探しの開始時期は入居の1ヶ月前くらい
が少しゆとりのある目安になりそうですね!
ですが…!1点まだ考慮できていないことがあるのです。
それが【内見に行く物件選定】にどれくらいの期間をかけるべきかということです。
例えば、「春から新社会人というタイミングで初めての一人暮らし」という設定の場合と、「住み慣れた街で3回目の引越し」という設定の場合を比べるとどうでしょうか?
前者の場合、どこに暮らすか・相場がどれほどか・何を優先するかなど検討項目が多くなります。
一方で後者の場合、考えることは現状に対して何を変えたいかくらいで良いのではないでしょうか?
次からは、そんな「自分のステージ」に合った計画的なお部屋探しができるように整理していきたいと思います。
【自分のステージ別】お部屋の探し方
【地域による特性】
東京などの都心でお部屋探しと地方で人口の少ない都市では、不動産業者の特色が違うのです。そのため、お部屋選びのステップが異なることがあります。
大都市や首都圏、不動産会社の多い街
【特徴】
様々な情報が広く流通しており、各不動産会社で同じ物件情報を共有しているケースが多い。
【物件の探し方】
インターネットで事前調査を念入りに行い、不動産会社へ問い合わせる。
ほとんど(実感としては9割くらい)の物件がネットでチェックできます。
スーモやホームズといったサイトで見切れないほど出てきますので、わがままを「条件」としてどんどん追加して検索することで理想の物件が見えてきます。
3件〜多くても10件くらいまでの優先度の高い物件に絞り、不動産会社に問い合わせましょう!
地方で地元の不動産会社しかない地域
【特徴】
情報が少なく、個人の大家さんが多い。不動産会社の数も少なくネットでの情報が少ない。
【物件の探し方】
インターネットをサッと見て、あとは不動産会社へ問い合わせる。
都心部と比較した場合、ネット上で確認できる情報が少ない可能性があるため、まずはサッと検索をしてみましょう!
いい物件があればもちろんOKですが少なかったとしたら、すぐに地元の不動産会社数社に相談してみましょう!良い情報があれば紹介してくれます。
【自分の部屋探しレベル別】
何もわからない!相談しながら進めたい【初心者レベル】
初めての一人暮らしや土地勘のないエリアへの転勤など、自分の知識が足りない場合は早い段階から情報収集を心がけましょう!
おすすめの情報収集方法は【現地調査&インターネット】です!
収集すべき情報は下記です。
- エリアについての情報
まずは、目的地へのアクセスや周辺環境の利便性を確認しましょう!
続いて、エリアと相場について確認しましょう!
最初はざっくりと、「〇〇線沿線が便利かも」「乗り換えがあっても職場から〇〇分くらいの駅周辺で」など広めに考えることが良いです。
なお、子供の学校区などがある場合や家賃手当の支給対象範囲などがある場合は狭めて考えるべきです。
相場についてはスーモやホームズなどで簡単に調べられます。
現地に知り合いがいる場合などは、どのエリアが良いかなどを聞いてみると良いかもしれません。 - 物件の条件と家賃の情報
「バストイレ別」「オートロック」「築年数」「構造」などの条件を一旦考えてみましょう!
一人暮らし経験の少ない方は、何人か価値観の合う知り合いに聞いてみたり、不動産の担当者と話してみても良いかもしれません!
個人としては、「理想的な部屋の条件」と「最低基準(合格点)を満たす条件」を区別して考える方が良い考えています。理想条件と合格条件の間にあり、かつ、家賃が予算内の物件がベストですので、【条件の引き算】ができるようにしておきましょう!
エリア × 条件 = 実際の家賃
となります。 - 物件情報
上記のエリアと条件の理想が決まったら、いざ物件探し!
現実的なの家賃(可能なら+5,000円までを上限) × エリア × 理想の条件
で検索して出てきた物件をチェックしましょう!
出てこない場合は理想の条件から優先度の低い条件を少しずつ引き算していきましょう!
情報収集の期間が長くなるため、引っ越しすることが決まったらすぐに情報収集をしておいて、自分に合った物件情報を探してみましょう!
また、予備知識として、建物の構造や築年数によるメリット・デメリット、設備の利便性などがわからない方も多いと思いますので、不動産業者さんに相談しながら解決していくことが理想です!
引っ越し経験あり&自分の好みはわかる【中級者レベル】
引越しの経験が数回程度あり、現状の不満点などがわかる方は中級者レベルと考えられます!
基本的には初心者レベルの方とたどる道のりは一緒で良いかと思います!
どんな物件を選ぶことで現状の不満を解決できるか生活スタイルに合う間取りなど、一歩踏み込んだお部屋探しを不動産業者さんに相談しながら決めていくことがより良い探し方となります!
自分に必要な間取り、設備などの条件が明確【上級者レベル】
自分の理想が明確である程度お部屋の情報を絞り込める方はもうすでに上級者です!
ぶっちゃけ、不動産会社は鍵開け係くらいに感じるのではないでしょうか?
不動産は水ものですので、サッとインターネットで条件を探したら不動産会社に問い合わせして内見したら決めるくらいの短期勝負で良いと思います!
図面と資料を見れば部屋がわかる【プロレベル】
見なくても物件は決められる写真と間取りさえあればそれで良い方…もはやプロです。
私は実際に過去8回の引っ越し経験のうち4回は見ないで決めております。
最大のメリットは【いい物件を最速で手に入れられること】です!
人気物件というのは、なぜか退去予定の間に決まってしまうのです。
内見してよかったらここにしたい!と考えていたのに…なくなってしまったなんて……それ、プロのせいです。
これは初心者の方にも言えることかもしれませんが、見ずに決められる勇気を持つことはすごく大切です。
お部屋って住んでみると何かしらの不満は必ずといっていいほど出てくるんです。
もっとこうだったら…なんて具合に、現実に慣れ理想が引き上がっていくからかと思います。
そのため中級者〜上級者くらいの方が一番部屋探しに苦労します。理想があるのに良い部屋がどんどん埋まっていき、落胆の連続となってしまうからです。。
ちなみに空き予定の情報が出てくるのは、退去日の1〜2ヶ月前ですので、その頃の情報が一番アツい!!ということになります。
【結論】お部屋探しの理想の時期は?
ということで改めて、【いつからお部屋探しを開始すれば良いか?】です。
■ 情報収集が念入りに必要なステージの方は、常にしていても良いです!
ただし、ただネットを眺めるのではなく、あくまで情報収集の項目、目的を明確にしましょう!
■ 必ず内見してから決めたい場合は、1ヶ月〜2ヶ月前くらいから!
空いている物件を決めていくことになります。
「申し込みから入居にかかる2週間〜1ヶ月」+「情報収集&内見」で1〜2ヶ月前から開始しましょう!
■ 退去予定の情報が欲しい場合は、入居希望日の1ヶ月半〜2ヶ月半前くらいから!
退去予定の物件のスケジュールは以下です。
- 現入居者が退去依頼 & 業者が退去予定として物件の募集を開始(退去の1ヶ月〜2ヶ月前)
- 退去
- 清掃(おおよそ2週間程度)
そのため、たとえば10月1日に入居したい場合は下記のような感じです。
9月中旬までに退去する物件を探す → 物件の募集情報は7月中旬〜8月中旬ごろに出てくる
つまり、10月1日に引っ越しを考えている場合、7月中旬ごろから出てくる物件情報は要チェック!
いかがでしたでしょうか?
お部屋探しが好きな人や多めにお部屋を見たい人は遅くても2ヶ月前、いい物件を探してサクッと決めたいという人は1.5ヶ月前、とかでも良いかもしれませんね。
私個人としては、不動産業者の担当者に相談しながらスケジュール管理して探してみるのがおすすめです!(相談に乗ってくれるスタッフがいることが条件ですが…)