建物の構造の違いを知ろう!

賃貸

構造について

この記事でご紹介するのは賃貸物件でよく登場する4種類の構造について、それぞれの構造や特徴について触れていきたいと思います!
この記事で触れる構造以外にも実はたくさんあるので、そちらはまた改めて!

木造(W造)

木造(W造)とは

木造とは、その名の通り、建物の主要な構造を木材で作られた構造のこと。
W造と呼ばれるのは、「W=Wood(木)」だからです。
アパートや、戸建で用いられます。

木造のメリット

木造のメリットは、「値段が安いこと」「通気性が高いこと」です。
最近は原材料の木材の値段も高騰している…とはいえ、他の構造よりは建築コストが抑えられるため、家賃も安い構造となっております。
また、通気性が高く、結露などは発生しにくいのが入居者にとってのメリットとなっております。

木造のデメリット

木造のデメリットは、「防音性の低さ」「耐久性の低さ」です。
通気性が高いことの反面、声や生活音が漏れやすいのが最大のデメリットです。また、機密性が低いため、冷暖房の効果があまり聞きにくいことなどが挙げられます。

鉄骨造(S造)

鉄骨造(S造)とは

鉄骨造とは、建物の主要な構造を鉄骨(鋼材)で作られた構造のこと。
S造と呼ばれるのは、「S=Steel(鋼)」だからです。

鉄骨造はさらに2種類の分類があります
軽量鉄骨造「鉄骨の厚みが6mm未満」のものを使用。
2階建てのアパートや小型店舗など小さめの建物に用いられます。

重量鉄骨造「鉄骨の厚みが6mm以上」のものを使用。
3階建て以上のマンションやビル、商業施設などに用いられます。

最近の賃貸マンションの場合は軽量鉄骨の方が多く見られます。

鉄骨造のメリット

軽量鉄骨造の場合は、木造と比較して強度が強く地震による倒壊リスクに強いことがメリットとなります。また、加工しやすくコストが抑えられるため、家賃も抑えやすい傾向があります。

重量鉄骨造の場合は、軽量鉄骨造よりもさらに頑丈で耐久性や耐震性に優れている傾向があります。また、防音性についても改善しており生活音などが漏れるリスクも下がる傾向があります。

鉄骨造のデメリット

軽量鉄骨造の場合は、木造と同様に機密性や断熱性が低く生活音などが漏れやすい傾向(木造よりは良い)があることと熱に弱く火災などで倒壊のリスクが高い傾向があります。また、通気性が悪いためカビや結露が発生しやすい傾向があります。

重量鉄骨造の場合は、建築コストが高騰しやすいため、家賃が高くなる傾向があることがデメリットとなります。

鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋コンクリート造(RC造)とは

鉄筋コンクリート造とは、鉄筋の枠にコンクリートを流し固めたものを主要部分に使用する構造のこと。
RC造と呼ばれるのは、「RC=reinforced Concrete(強化されたコンクリート)」だからです。

鉄筋は引っ張る力に強い反面、熱に弱く錆びやすいです。
コンクリートは熱に強い反面、引っ張る力に弱いです。
鉄筋をコンクリートを組み合わせることで互いの弱みを補い合うことができる構造となっております。

鉄筋コンクリート造のメリット

鉄筋コンクリート造のメリットは、「火災に強い構造」「耐久性・耐震性に優れている」「防音性に優れている」点です。
木造や鉄骨造と比較すると、防音性が高く、生活音が漏れる心配は少なくなります。
また、コンクリートが加わっていることで火災にも強い、しっかりとした構造となっております。

鉄筋コンクリート造のデメリット

鉄筋コンクリート造のデメリットは、「コストが高くなること」「通気性が悪くなること」が挙げられます。
やはり建築コストが高くなるため、家賃設定が高めになることが挙げられます。
また、機密性が高いがゆえに、通気性が悪くなる反面もあり、カビや結露の発生がしやすい構造であるといえます。

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)とは

鉄骨鉄筋コンクリート造とは、頑丈な鉄骨の周りに鉄筋を組んでコンクリートで固めたものを主要部分に使用する構造のこと。
SRC造と呼ばれるのは、「SRC=Steel reinforced Concrete(鉄骨+鉄筋コンクリート)」だからです。
分譲マンションやタワーマンションのように、大型でハイグレード物件に用いられます。

揺れに強い鉄骨を、鉄筋コンクリートと合わせることで更に強化した構造です。

鉄骨鉄筋コンクリート造のメリット

鉄骨鉄筋コンクリート造のメリットは、「防音性・耐震性・耐火性・耐久性」のどれをとってもとても優れていることです。
建物自体の耐久性も優れている上に、入居者の安心安全にも優れていることから、建物構造の中では最も優れていると考えても良いと思います。

鉄骨鉄筋コンクリート造のデメリット

鉄骨鉄筋コンクリート造のデメリットは、やはり「コストが高いこと」です。
鉄筋コンクリート造と比較しても高いため、家賃は高額となることが多いです。

それぞれの特徴を比較

比較すべきポイントは?

それぞれの構造によって違いがあり、物件選びのポイントになるのは以下の項目です。

  • 家賃
  • 防音性
  • 耐震性
  • 耐火性
  • 通気性

【比較表】

建物構造 家賃  防音性 耐震性 耐火性 通気性
木造
(W造)
××
鉄骨造
(S造)
×
鉄筋コンクリート造
(RC造)
×
鉄骨鉄筋コンクリート造
(SRC造)
××

物件の選び方!

このページでは各建物構造についての特徴と見てきました。
これを踏まえた上で物件選びにはどんなポイントを重視すべきかを考えてみましょう!

結論【優先する項目によって物件選びの条件が異なる】というのが正直なところです。

例えば、「今の家で周りの音が気になる方が引越しを考える」のであれば、木造や鉄骨造を避けて鉄筋コンクリート造にすべきです。この選択をする以上、今と同じ条件のお部屋(築年数や広さなど)を求めるのであれば家賃は高くなることを受け入れるしかないのです。
逆に、「とにかく新築や築浅の物件で広さもある物件で、家賃も抑えて住みたい」のであれば、木造アパートを検討すべきです。その代わり、生活音などはある程度我慢する可能性がある点は事前に把握しておかなければいけません。

このように、メリットやデメリットを比較して自分に合った最適の物件を探しましょう!
賃貸物件は持ち家と違って、住んでみて価値観が変わった場合に引越しやすいという特徴があります。

自分で考えてもイメージが湧きにくいものですので、実際の物件を照らし合わせて考えるなども有効です。
ぜひご相談ください!

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