自分に合った部屋の探し方

自分らしいお部屋の見つけ方 賃貸

【いい部屋】とは…?

「いい部屋をさがしたい!」
おそらくそう考える方は多いのでは無いでしょうか?

しかし、この「いい部屋」というのが感覚的なものだと、自分でもはっきりしないままだし、不動産屋さんが提案してくれている物件もイマイチハマらない…

そこで、この記事では【自分にとっていい部屋】をハッキリさせる方法をご紹介!
条件面の整理不動産屋さんがいい物件を出してくれるような伝達にお使いください!

【いい部屋】の条件は人それぞれ

私は、仲介営業を行うために、いい部屋というのは本当に人それぞれだなぁ〜と感じます。

例えば、
「どこにベッド置くの?」と聞きたくほど使いにくい間取りでも、新しくて綺麗であればOK!
という方もいれば、
お部屋はすごく良いけど、駅から徒歩で5分越えるからNG!
なんて厳しめの審査基準の方もいらっしゃいます。

つまり、人それぞれ優先順があり、その基準で部屋の良し悪しを判断しているということ。
そのため、検索サイト(SUUMOやHOME’Sなど)や不動産の営業さんにその基準が伝わっていないと、ミスマッチが起きてしまうというわけです。

【いい部屋】の探し方

では、いい部屋を探すにはどうすれば良いか…
それがこの記事の本題となります!

私が推奨している探し方を簡単にまとめると、次のようになります。
1.条件を整理する
2.優先順位を明確にする
3.実際の物件を照合する

改めて文字にすると、「なに当たり前のことを…」と思われてしまうかもしれませんが、実際に自分のお部屋探しをするときにこれができていない人はかなりの確率でいます!

そして、ものすごい時間と労力をかけインターネットで物件を漁った結果、過去に提案されていた物件に落ち着くなんてこともあるのです。

まずは条件となる候補を確認!

条件とは、物件検索の際に指定する「バストイレ別」「2階以上」などです!
ただ、今回は条件をカテゴリに分けて考えたいと思います。

契約上の条件

ペット可、楽器可、民泊可、定期借家契約では無い、など契約体形を決める条件です。
上記のように、絶対にずらしてはいけない条件の他に、家賃や初期費用のようにレンジを設ける条件もあります。
いずれも、対象物件数に大きく影響することの多い条件といえます。

条件詳細
ペット可ペット飼育の可否
(可能な場合)種類やサイズ、頭数など
楽器可楽器の設置、演奏の可否
民泊可 民泊として第三者へ転貸することの可否
定期借家 契約期間の定めがあるかどうか
定期借家の場合は更新できない可能性も
家賃 理想値と最大値の2パターンの金額で設定
初期費用 最大金額で考えるのが良い
同時に家賃の何ヶ月分になるかも意識するのがベター
敷金 返ってくるお金と考えて払えるかどうかを検討
礼金・敷引 返ってこないお金のため、初期費用の中に含めて検討
フリーレント 家賃の無料期間のこと。
あればお得になるが初期費用は変わらないことが多い
保証会社 貸主から必須になっていることも多い
そのため、初期費用に保証料も想定する
連帯保証人 必須の物件もあるため、連帯保証人予定者の有無は確認しておくのがベター
駐車場 車の契約が必要な場合は確認必須
建物の敷地内の駐車場と、近隣の月極などを探すパターンに分かれる
ルームシェア 友人や恋人とのシェアが可能かどうか
二人入居 配偶者の妻や夫との入居が可能か
子供入居 子供の入居が可能かどうか
高齢者入居 高齢者の入居の可否
自身の名義で契約するか、親族名義での契約かなどの条件調整が必要
入居時期即入居、退去予定など、入居可能時期が異なるため希望時期と調整
契約条件の例
(太字は特に相談の多い項目)

エリアの条件

こちらは、忘れる人もあまりいないと思います。
住みたい地域最寄り駅からの距離時間などです!

比較的可能エリアの広い方(例えば東京23区内で相当不便でなければOK!等)や転勤や入学でわからない方などの場合、下記のパターンで条件設定を行う方が良いと思います。
1.その他条件(契約上・建物・部屋内・外部要因)が多い場合
 →無理に絞り込まず、広範囲のままで周辺環境などの利便性を重視
2.その他条件があまり多くないor少ない場合
 →通勤場所や学校からの移動時間や交通手段、先輩や同僚などの多いエリアなどを参考に絞り込み

建物の条件

建物の構造やエレベーターなどの設備、都市ガス、オール電化などのライフラインなどがあります。

建物ごとに決まっている条件ですので、希望条件によって対象物件数に大きく影響する場合があります。

条件詳細
築年数1981年(昭和56年)5月31日以前に建築確認が行われた建物は旧耐震基準
築年数が新しい方が綺麗で設備も新しい傾向があるが、家賃も高額になりやすい
最近はリノベーションやリフォーム物件も多いため、総合的な判断がベター
建物構造木造・鉄骨造・鉄筋コンクリートなど
構造ごとの違いや特徴はこちらの記事を参考にしてください
都市ガスガス代を抑えるなら都市ガスが一般的
地域によって普及率がプロパンガスよりも少なかったり、家賃が高額になる傾向がある
使用量の少ない単身者などはプロパンを選択肢に入れるのもあり
北海道など寒い地域では、物件によってプロパンガスの使い放題プランなどもある
オール電化メリットはガス漏れリスクなどを避けることができるほか、災害時の復旧の早さ
デメリットは停電時にライフラインが全て停止する点や、IH用調理器具を揃えること
敷地内駐車場車の所有者としては押さえておきたいポイント
車の高さ、幅、長さや駐車環境に問題ないか、内見時のチェックは必須
バイク置き場バイク所有者にとっては必須ポイント
バイクのサイズによって駐車可否が変わるため、内見時or申込み前に必ず確認が必要
駐輪場自転車用の駐輪場。都市部では有料のケースも多い。(初回登録制or月額制)
整備状況や環境など内見時にはチェックしておくのがベター。
宅配ボックスあると便利
駅やコンビニ等に設置されているものを利用するなら外しても問題ない条件
エレベーター小さなお子様のいる家庭、階段移動に難がある等、ライフステージなどによって必須か判断
4階建ての築浅マンション等では設置されていないことも多い
オートロックセキュリティ設備の中で最も需要が多い
管理人高級マンションや古めの大型マンションなどに多い
防犯カメラエントランスや駐車場、通路など、いざという時に役に立つ設備
必須条件にはなりにくいが内見時にはチェックしておくと安心かもしれません
建物条件の例
(太字は特に相談の多い項目)

お部屋内の条件

皆さんが一番想像しやすく、人によって好みが大きく分かれる条件です。
間取りや広さなどの生活の根本となるものや、キッチンの色や風水的な要素など趣味趣向の影響で大きく良し悪しが異なるものがあります。

条件詳細
間取り家具・入居人数・暮らし方などによって異なります
これから新生活を始めるならまずはミニマムからがオススメ
専有面積お部屋の広さ。単身であれば下記くらいが相場です。
1R~1K:15~25m2
1DK~1LDK:30~45m2
階数大きく分けると「2階以上」か「1階」の2択となる
最上階が良い、高層階が良いなど人それぞれ理想がある
方角・方位一般的に光の入りやすい南向きが好まれる
日中外出の多い方は東向きで朝日が入ってほしいなどの希望がある
日当たり隣の建物との位置関係によってお部屋が常に暗い状態にないか
バス・トイレ別別になっている方が好まれる
ホテルのような感覚で捉える方はあまり気にしない傾向がある
洗面所独立身支度をしっかりと行いたい方には重要な条件となる
独立していない場合は風呂場に設置されているケースが多い
室内洗濯機置き場室内の方が好まれる
バルコニーに設置するケースやそもそも設置できないケースもある
バルコニー・テラス 洗濯物の外干しには欲しい条件
ロフト・メゾネット 好みが分かれるが近年はあまり好まれない傾向
テラスハウスのような2階建て住宅は人気
家具家電付き学生や転勤の一時住まいに最適
家賃が高い傾向がある
ウォシュレット設備がない場合は自分で設置して退去時に撤去することも可能
追い焚き複数人入居の場合などに活躍
浴室乾燥機室内干しには欲しい設備の条件
エアコン・ストーブ寒さ、暑さには欠かせない設備。
複数部屋ある場合は各部屋の設置状況も合わせて確認したい
床暖房あると嬉しい設備
必須で考える方は少ないが、ペットや赤ちゃんのいる家庭ではニーズが高まる
TVモニター付インターホンオートロックと並ぶ人気セキュリティ設備
コンロ二口以上自炊中心の方は特に気になるポイント
カウンターキッチン憧れで希望の多い条件
システムキッチンあると便利。キッチン周りの収納が少ない間取りでは大活躍
IHコンロオール電化では必ずついている設備
ガス使用の物件でも、コンロのみIHの場合などがある
収納の数各部屋にあるか、どの位置にあるか、十分な広さか内見時にチェック
ウォークインクローゼット 大きい荷物を置きたい方には重宝される設備
床下収納キッチンなどに設置されている場合があり、食品の貯蔵などに最適
トランクルームお部屋外にあることも多いが、タイヤ置き場やシーズンものなどの収納に便利
インターネット環境インターネットを接続できる環境があるかどうか
フレッツ光の提供エリアの確認が便利
インターネット無料インターネットを無料で使用できる設備があるかどうか
速度など満足なレベルではないものもあるため、速度が必須条件の方は事前に確認
BS/CS/ケーブルテレビ等利用したい場合は確認が必須
建物条件の例
(太字は特に相談の多い項目)

外部要因(その他)の条件

外部要因はさまざまな種類があります。
例えば、下記のようなものが代表的です。

  • 線路や高速道路などの有無(騒音)
  • スーパーや病院等の周辺施設の有無(利便性)
  • 大通りや明るい道を利用できるか(防犯性)
  • 墓地や風俗店などがすぐ近くにないか(嫌悪施設)
  • 小学校や中学校(学校区)

上記にように、建物の周辺環境の中で重視したい項目がある場合はこちらもお部屋探しの条件となりますので、忘れずに組み込みましょう!

自分に合った条件の作り方

前述したさまざまな条件について、イメージは持てましたでしょうか?

少ない方は頭の中で考えて良いかと思いますが、欲しい条件が増えてしまうという方は下記のような表に書き出してみるのがオススメです。

まずは思いつく条件をひたすら挙げてみましょう!

外せない条件→あったら嬉しい条件の順で考える

挙げた条件を全て同一の優先度合いで考えた場合、おそらく出てくる物件はかなり少ないはずです。
条件の優先順位をつける必要があります。

ただ、厳密に第一位から順に決めていく必要はないと思います。
オススメは下記3つに分類することです。

  • 絶対に外してはいけない条件
  • 外したくない条件
  • 上記が満たされていれば譲れる条件

この3つの分類を意識して私の条件を書き出してみました。

お部屋探しの条件表(記入例)
お部屋探しの条件表(記入例)
  • 絶対に譲れない条件・・・赤文字
  • 可能な限り叶えたい条件・・・太字
  • あったら嬉しい条件・・・普通の文字

契約条件について
二人暮らし、かつ小型犬1匹という条件のため、こちらの契約条件は外せない条件となります。
入居時期については「更新のため引越しを検討している」という設定で考えております。
時期をずらすことは可能なのですが、更新料の兼ね合いで、できる限りこの時期に引越したいという気持ちです。

エリアについて
出張が多く空港へのアクセスは必須条件ですが、よくよく考えると東京23区じゃなくても良いのかな?と思えた(例えば神奈川県川崎市など)ので、優先順位は下げています。
在宅が中心のため、駅までの距離もさほど気になりませんが、外勤時に公共機関を利用するため、遠すぎるのはNGです。

建物について
犬の吠えが想定できるため、防音性に優れた鉄筋コンクリートは必須としています。
また、二人暮らしでの光熱費を抑えるため都市ガス、近場での移動は自転車のため駐輪場を必須としています。

室内について
犬と十分に遊べるスペースを確保したいので間取りよりも広さを重視して40m2以上を優先しています。
また、二人分+犬の荷物が収納できるよう、クローゼットは大きく多い方がよいと考えており、これは必須条件となっております。

外部要因について
どうしても譲れない条件ではないため赤文字は無しです。
ただ、ペットの緊急事態に対応しやすいことは重要で、可能な限り歩いて動物病院にすぐ行ける環境は大切となります。

インターネット上で実際に検索してみる

条件が整ったら、実際にSUUMOやHOME’Sで検索してみましょう!
赤文字+太文字で検索をかけるのが個人的には良いと思います。
検索結果に出てくる物件数によって、その条件が現実的かどうか判断できます。

ただし、物件検索で絞り込めない条件もあります。
例えば、収納の数や大きさ、動物病院の立地などです。その場合はGoogle Maps などで周辺探索をしてみるのも良いと思います。

条件は足し算か引き算で一定方向に

赤文字+太文字
検索結果によって、その後のアプローチが変わります。

・物件数が少ない場合
まずは、検索結果の物件をしっかり確認しましょう!気になるものがあればその物件に絞って内見するのが良いと思います。
あまり物件がピンと来なければ、太文字の条件の中で優先度の低い項目を外して再検索します。

・物件数がそれなりor多い場合
全て見るのは非効率ですから、そのほかの「あったらいいな」と思う条件の中で、優先度の高いものを追加して再検索しましょう。
ある程度の物件数になるまでは絞り込んでOKです。そして、気になる物件が見つかれば内見等の次のステップに進めましょう!

それでも100点は無い

条件を考えていくうちに理想がどんどん大きくなり、イメージ像にどんどん固執してしまう傾向が見られる方がいらっしゃいます。
気持ちはとてもわかります。100点の物件を探したくなるのです。
内見に言っても「ここが〜だったらもっと良かったのに」「悪くはないけど、ここだけが…」と言った具合です。

【注意】理想の求めすぎはNG!

正直なところ、賃貸、売買とさまざまな不動産に関わってきて思うのは100点満点の物件はほぼないということです。
ただ、「おおむね満足」という物件は必ずあると思っております。

最低限の条件を決定し、もしその条件に合う物件が1つもない場合、「いい物件がない」のではなく相場と希望条件が噛み合っていないのが原因です。
希望条件を緩めたり家賃を見直して、おおむね満足のできる物件を探しましょう!

あらかじめ合格点を決めておく

希望条件を満たすものを100点満点とした時、何点以上を合格点とするかを必ず決めておきましょう!

人によって合格点は異なると思います。
例えば、転勤や入学など、必ず引越ししなければいけない場合は70点くらいでも合格とすべきです。
一方で、住み替えや急がない方であれば90点くらいでも良いかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
自分にとっての良い方法を探す方法を簡単にまとめると、下記となります。

1.希望条件(契約・立地・建物・部屋内・周辺環境等)を洗い出し整理する
2.条件に優劣をつける
3.条件に合う物件を段階わけして探していく

これからの引越しシーズン、短期間でいい物件にたどり着き、良い新生活をスタートさせましょう!

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