そもそも賃貸不動産経営管理士とは?
賃貸不動産経営管理士(=賃管士)とはそもそもどんな仕事をする人なのでしょうか?
まずはそこから確認して、どんな知識が必要か、どう学ぶかを考えてみましょう!
賃貸不動産経営管理士の仕事内容
まずはじめに、「賃貸不動産経営管理士」という仕事が存在するわけではありません!
「賃貸不動産経営管理士」とは【業務管理者】としての登録要件を満たす条件の一つという位置付けになります。
では、その【業務管理者】とは…?
【管理戸数が200戸以上の賃貸管理業者】の【営業所又は事務所ごと】に【1名以上配置】しなければならない人員のことです。(試験内容にもあります!)
宅建士のように、専任業務があるわけではないのですが、管理業者(賃貸物件の管理会社など)で任命される役割のようなものとなります。
賃貸物件を管理している業者にとって、戸数は増やしていきたいものですが、200戸以上になる場合はこの【業務管理者】が必要となります。
ちなみに、管理会社は自社で客付(入居者を募集して契約すること)をしない場合は宅建業の免許はいらないのですが、その場合でも、200戸以上になる時は業務管理者の任命・設置が義務となります。
業務管理者になるには?
少し話は脱線しますのが、先ほど「賃貸不動産経営管理士」は「業務管理者の要件の一つ」とご説明しました。
業務管理者の要件について、下記にまとめておきます。
①賃貸不動産経営管理士試験に合格した者 + 管理業務に関する2年以上の実務経験 ②宅地建物取引士 + 指定講習を修了した者 + 管理業務に関する2年以上の実務経験
賃貸不動産経営管理士の登録条件は【試験に合格】+【実務経験2年or実務講習】ですので、賃貸不動産経営管理士として登録している方は、業務管理者に任命されることも可能となります。
賃貸不動産経営管理士の就職先
上記でも触れたように、業務管理者としての登録要件の一つとなる【賃貸不動産経営管理士】は就職では有利になるのでしょうか?
賃貸不動産経営管理士資格を活かした就職先は【不動産管理会社】です。
不動産管理会社では業務管理者の設置が必要となるため、需要は高いと考えられます。
実際に求人を見ると、資格保有手当が付く会社も出てきているようですので、今後の需要がさらに伸びていく可能性はありそうです。
賃貸不動産経営管理士資格試験について
賃貸不動産経営管理士の資格試験はどのような内容で、どれほどの合格率なのかなど概要に触れていきましょう!
実はまだまだ歴史の浅い資格試験?!
賃貸不動産経営管理士の資格制度ができたのは2007年。さらに、国家資格になったのは2021年。
元々歴史の浅い資格だった上に、国家資格になって間もない資格試験のため、出題数の変更や合格率の引き上げなど、まだまだ変化中で過去のデータが少ない資格と考えられます。
試験内容は?
- 管理受託契約に関する事項
- 管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項
- 家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理に関する事項
- 賃貸住宅の賃貸借に関する事項
- 法に関する事項
- 上記のほか、管理業務その他の賃貸住宅の管理の実務に関する事項
合格率はどれくらい?
令和3年度の試験の合格率は【31.5%】
令和4年度の試験の合格率は【27.7%】
となっております。
国家資格化したことにより、合格率を引き下げている?なんて噂も飛び交うほどです。
問題の難易度も上がっています。
賃貸不動産経営管理士試験に合格するためには?
私は令和4年度試験の合格者です。難易度が上がっているとはいえ、個人的には宅建よりも少ない勉強時間で合格が可能な内容かなと思っております!
試験の難易度が読めない?
試験対策の最大の難点は、試験難易度が読めない点だと感じます。
過去問のボリュームが少なかったり、それによってテキストを見てもなかなかポイントを押さえにくかったりというのが原因です。
まずはテキスト!!
勉強方法として、まず必ずやって欲しいのはテキストで全体的に知識を取り入れることです。
どのテキストでも良いですが個人的におすすめなのはこちら!(最新版を購入すべき!)
図やイラストが入っていてわかりやすいので、まずはこちらを最低2周読むところから始めましょう!
一度で分からなくてもOKです!まずは全体像をなんとなく把握、次にイメージができて理解が進めめばOKです!
やっぱり過去問!!!
テキストで知識を取り込むことが重要なのはいうまでもありません。
ですがそこまでは誰でもやることなので、読者のみなさんはもう一歩合格に近づく勉強法を行ないましょう!
それには過去問学習が必須となります。
おすすめの方法は、下記サイトでの学習です。
おすすめの理由はコチラ
- 無料
- 分野別に問題をこなせる
- 何度でも手軽に繰り返すことができる
個人的意見なので、否定するわけではないですが、勉強にペンやノートはいらないと思っております。。
・読む(黙読)速度の平均…約600文字/分 ・書く速度の平均…約30〜40文字/分
読むだけなら、書く時間の15〜20倍のスピードで勉強することができます。
問題集を買って、ノートに答えやポイントをメモして…のような学習方法が悪いとは思いませんが、その時間をかけるのであれば、何度も読み、何度も解く方が効果的な学習方法と考えております!
私の場合は、勉強時間と期間は【一日1時間程度×2ヶ月】くらいで合格しました。
天才と言えるほどの能力はない凡人ですが、過去問は最低2周、正答率の低い分野は3〜4周、テキストも2周勉強しました。
合格点ギリギリでしたので、少ない時間の中ではまぁまぁ頑張ったのではないかと。(勉強嫌いなので長時間&長期間は頑張れないです…)
ただ、強いていえば、もう少し期間を伸ばすだけで点数の余裕は確保できたかな。。なんて後悔もあります。(理想は3ヶ月!)
わかることを少しづつ増やしていき、問題が読める&解ける感覚を覚えることで、合格に向けて学習を進めましょう!